宇虫人計画

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宇虫人計画とは、人為的に人体を宇宙環境に適した形に進化させることを目指した研究および実験プロジェクトである。

概要

「宇虫人(うちゅうじん)」とは虫と宇宙人を掛け合わした造語であり、英語ではinsecter(インセクター)と呼ばれる。

地球上の生物の中で最も広範囲に生息域を拡大し、多様化に成功しているのは「昆虫」である。

昆虫が宇宙由来である可能性を示唆する「昆虫宇宙由来説」に基づき、人類の未来の宇宙進出のために昆虫の持つ特異な生態を研究。

その優れた適応能力を人間に応用することで、宇宙環境に適応した身体を手に入れることを目的としていた。

人類の宇宙空間における生存実験の一環として実施された。

歴史

計画は、「鳴虫山研究所」によって提唱され、最初の実験が行われた。

月面基地を用いた数々の実験を経て、生存率を飛躍的に向上させる成果を挙げたことで、計画は順調に進展を見せた。

当初、非力だが知能を持つ人間の身体に昆虫の特殊な運動能力を組み合わせた「宇虫人」は、人類の宇宙適応能力を飛躍的に高める存在として期待された。

しかし、次第に宇虫人はその優れた運動能力や身体能力が暴走し、被験体が凶悪犯罪を引き起こす事態が発生。これにより、計画は新たな局面を迎えることとなった。

事態を重く見た日本政府は鳴虫山博士の研究に介入を試みたが、博士はこれに反発。

国家による技術独占を阻止するため、博士は非合法組織と手を組み、私設軍隊「リセクト」を結成した。

博士らは研究施設を占拠し、昆虫と人間を融合させる技術を悪用して、世界支配を目指す活動を開始した。

当初、政府はリセクトの規模を過小評価し、計画暴露を恐れるあまり対応を遅らせてしまった。

その間にリセクトは「リセクトロン」と呼ばれる巨大組織へと発展し、生物兵器や化学兵器の製造に成功した。

リセクトロン事件は世界を巻き込む大混乱を引き起こし、多くの犠牲を伴った末に、

政府と国際社会は共同でインセクター技術を徹底的に抹消する決断を下した。これにより、宇虫人計画は事実上の終焉を迎えた。