ジブラルタル会談
ジブラルタル会談とはジブラルタル海峡の北端ジブラルタルと南岸セウタで行われた会議。
本会議で地中海安全保障条約(Mediterranean Security Treaty)が締結され、南北同盟結成となった。
概要
EU全権シスコ・ベイ=ローレルとAU議長バージル・ウェストモーランドによって
第二次ヨーロッパ攻撃の戦後処理が話し合われ、
これによって多国籍軍ではAUのみの単独講和となった。
第二次ヨーロッパ攻撃でイギリス軍をジブラルタルから追い出したEU軍は
セウタのスペイン海軍をスペイン領に編入したジブラルタルに引き上げ
セウタはモロッコへ返還されることになった。
これと引き換えにモロッコ軍は西サハラから撤収し、
EU、モロッコ共にサハラ・アラブ共和国を承認、長年にわたる西サハラ問題を解決した。
EUとAUの地中海安保条約(MST)が結ばれ、いわいる南北同盟の結成となった。
目的
第二次レコンキスタの成功でヨーロッパから多国籍軍を追い出すことに成功したものの
EU軍に継戦の余裕はなかった。
特にイギリスはジブラルタルとキプロスを取り戻すと明言しており、
広大な地中海や北アフリカからの再侵攻は最も警戒すべき問題であった。
一方のAUも対EU強硬路線であったが、
西サハラ問題をはじめAU内部の問題で揺れており、対外戦争の余裕はなかった。
そもそも両国とも対異星人排撃派でありながら国際関係によって両陣営に分かれて対立していた。
そこで志士同盟は南アフリカに亡命していたウィリアム・ヒルを介してAUとの和解を探った。
こうしてヨーロッパとアフリカの両大陸の諸懸案を一挙に解決することになった。
植民地主義の清算として
地中海を境界としてセウタのモロッコ領有、ジブラルタルのスペイン領有を相互承認。
またセウタ返還に伴いモロッコは西サハラの領有権を放棄しAU国内問題を清算。
アフリカの自立と統一のためEUもこの和平交渉に協力し、
宇宙時代にありながらEUとAUを繋ぐ地中海へ横槍を入れる
イギリスをはじめとする連合軍は異星人の傀儡であるという世論を形成させ、
国際的な反宇宙軍支配の勢力を誕生させた。