B兵器
B兵器とはビーム(Beam)兵器の略称であり、地球側の呼称。
普通、指向性エネルギー兵器(DEW)と呼ばれるが、より大量破壊に特化した巨大なレーザー兵器である。
最も古い新大量破壊兵器であり相対的に実戦使用された数も多い。
概要
砲弾、ロケット弾、ミサイルなどの飛翔体によらず、
意図した目標に対し指向性のエネルギーを直接に照射攻撃する発想は19世紀からあったが、
本格的に実用化されるのは宇宙時代になってからである。
ファーストコンタクト後に国連宇宙軍が主体となり大気圏の封鎖とUFO駆逐法の対になるように
防御用エネルギーシールドと攻撃用ビーム兵器の本格的な研究開発が行われた。
エネルギーシールドはシャイアンマウンテンで研究され、ワシントンの防御に実用化され、
ビーム兵器も攻撃衛星ロンギヌスとして実用化されたが、
皮肉にも第三次世界大戦で ロンギヌスは対異星人ではなく身内である地球人に対して実戦使用され、シドニーを破壊。
アメリカ内戦によりエネルギーシールドも破壊された。
B兵器開発の大きな転機になったのは第三次世界大戦後のターン計画であり、
既に建設済みの巨大なコロニー群を利用したレーザー兵器開発が同時多発的に行われた。
また初期の宇宙戦における攻撃手法は宇宙戦闘機から発射される宙対宙ミサイルであったが、(宇宙兵器参照)
機動性重視、高速化へ進む宇宙機に対して主武装としてのミサイル搭載は開発の足かせとなっていた。
スペース・マザー計画において宇宙戦闘機の母艦となる宇宙空母が開発されるに至り、
大型のビーム発生装置を船体に収める事から試験導入が行われた。
地球圏では先述のとおり第三次世界大戦で一時衰退したものの
ムーンライト社やマーズファクトリー社などを中心に宇宙圏では継続的な研究開発が進められていた。