国連宇宙軍

提供:卍WorldWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

国連宇宙軍とは2020年に宇宙平和利用委員会(COPUOS)の下に新設された組織、

ファーストコンタクト後は地球防衛理事会に移動した。本部はタイの首都バンコクのアナンタサマーコム宮殿にある。

組織

宇宙条約改定の際にフロンティア計画の遂行を目的として新設された。

国連加盟国の宇宙機関からその要請によって兵力を提供する。

実質的には国際宇宙ステーションの参加国であるアメリカ、ロシア、日本、EU(ESA)、カナダ、ブラジルの6カ国に

中国、インドを加えた8カ国から供出される。

設立当初から安全保障理事会の決議により宇宙における軍事行動を認めている。

2100年にファーストコンタクトが起こると国連組織改革が起こり、

安保理と宇宙平和利用委員会(COPUOS)が合併し拡大発展した地球防衛理事会の元に移動した。

技術的にも資金的にもアメリカに依存しておりアメリカ宇宙軍が実質的な主力でありアメリカ合衆国および北米連合の傀儡とされる。

国連宇宙軍本部

歴史

2020年、宇宙条約改定によりフロンティア計画が始動。

国際共同開発という形でアメリカ(NASA)の計画に他国が参入する事になり、この開拓使として国連宇宙軍が編成された。

背景には2010年以降の米中新冷戦からの米中デタントがある。

アメリカにとっては中国の経済力を停滞気味の宇宙開発に利用することができ

中国にとってはアメリカの先端技術を得て一気に宇宙先進国に躍り出た。

米ソの宇宙開発は競争の舞台であったが、米中の宇宙開発は共存の象徴となった。

本部が中国に近いタイのバンコクに置かれた要因も米中関係の影響である。


当初は軍事目的ではなかったため多くの民間技術者も参加していた。

2100年のファーストコンタクト後、安保理(米、英、仏、露、中)は宇宙平和利用委員会(COPUOS)と合併し

地球防衛理事会(日、米、欧、露、中)に発展解消、UFO排撃法が成立。

国連宇宙軍はいわば常設の国連軍として軍隊としての色が強くなっていく。

2100年代~2140年代にかけて宇宙軍司令長官を頂点とする軍服組によって

UFO排撃法大気圏の封鎖の実力部隊として存在感を発揮した。

22世紀初頭の大気圏の封鎖の成功によって大きな権限を持つようになり

理事会を無視した国連とは名ばかりのアメリカ優位の独断行動を取るようになり、ロシア、EUの反発を招いた。

2150年のセカンドコンタクト後、封鎖解除となり

地球内地の異星人進出により異星人犯罪が急増するとその権威が崩壊。

月独立戦争では地球と月で内部分裂を起こし、第三次世界大戦によって国連は機能停止、宇宙軍は解散する。

宇宙軍とドラッグ

国連はドラッグ(アヘン、コカイン、覚せい剤)の使用や所持を厳しく取り締まった。

この規制の背景には大きく二つの目的があった。

  1. 反宇宙軍勢力の撲滅
  2. 新人類計画による計画的なドラッグ投与

ドラッグは歴史的にマフィアなど非合法組織の重要な資金源となっていたため、これを国連が管理することによって非合法組織の撲滅を図った。

また、大気圏の封鎖解除以降、 地球外から新しいドラッグ(スペース・ドラッグ)が持ち込まれることになった。

宇宙軍は地球侵略計画の一環として意図的に流出させていると考えこれを取り締まった。

国連宇宙軍が誕生した時、本部はタイの首都バンコクにおかれたが、

これは麻薬の原料地であり密造地帯である東南アジアの タイ、ミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯で、

ミャンマー東部シャン州に属する『黄金の三角地帯』が近くにあることも影響している。

中央アジア、アフガニスタンのニームルーズ州、 パキスタンのバローチスターン州、イランの国境が交錯する地帯で、

アフガニスタン東部のジャララバードから南部のカンダハールを経て 南西部のザランジ南方へと続く三日月形の国境地帯

通称、『黄金の三日月地帯』の付近に宇宙軍第二の拠点が置かれたのも同様の理由である。


宇宙軍は頻繁に覚せい剤を宇宙飛行士に投与していた。

宇宙飛行士の打ち上げの際のストレス、宇宙滞在中の無重力による不安から守るため、積極的にドラッグが使用された。

人が宇宙で安全に活動するためには人類の進化が必須と考えられ

ドラッグを利用した人為的な進化が必要だと信じていた。(新人類構想

「新人類=宇宙活動が安全に行えること」という定義のもと、主に軍事用にドラッグを用いた強化人間やサイボーグの研究が行われていた。

宇宙の戦闘において、サイボーグや超人類を最前線に送り敵に対抗しようとする考え方があったが、

しかし、ドラッグの投与は危険が多く、サイボーグも人道的ではないと批判され、

ロボット兵士の研究も平行して行なわれたが、2050年に日本で自律機械のPARMがロボットの人権を主張し、反乱を起こしたため、両計画は後退した。

このため以前と同じように一般の兵器が宇宙戦闘機に乗り込む戦闘が宇宙戦争の主力となった。