月・セレス交換条約

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月・セレス交換条約とは2171年にファボス会議にて地球連合バラゴメス帝国の間で結ばれた条約である。

概要

地球連合は月の統治権を手放し、バラゴメスに明け渡す代わりに

火星と木星間のアステロイドベルトにある純惑星セレス他小惑星群の宙域の統治権をバラゴメスから譲渡された。

この条約によって地球とバラゴメス帝国の領土問題は解決し、月紛争に終止符が打たれた。


2170年に誕生した新政府である地球連合は他星系との領域の確定を急いでおり、

月を丸ごと手放すことには根強い反対論があったが、外宇宙進出の野心もあったため、より遠方の宙域の統治を志向し、

バラゴメスから月の非要塞化と国交正常化による地球ー月間の航路安全の確約を得たため合意に至った。


しかし地球人類にとって身近な月が異星人の星となった事に、猛反発が起こり、世界各地で過激デモが発生。

一連の騒動はムーン・ショックと呼ばれた。

特に月共和国は第三次世界大戦後に地球連合に合流し、

月自治政府として一定の自治権を得たもののわずか1年あまりで消滅する事となった。

独立派の英雄である月共和国のフランコ・ルナ大統領が2169年に急死し、

その後、統一派のザイル家が政権を取り、地球連合への段階的な政権移譲が行われたが、

地球連合は第三次世界大戦後を見据えた月の処遇を巡って

独立志向のフランコを警戒しており、月共和国の統一派と内通して、策略により毒殺したという根強い噂がある。