月紛争

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月紛争とはファーストコンタクトから発する地球人類とバラゴメス帝国の戦争。人類が初めて経験した宇宙戦争である。

2100年から2171年までの約70年間断続的に続いた。

2200年の第二次バラゴメス戦争に対して第一次バラゴメス戦争とも言われるが、宣戦布告の行われなかった戦争であり通常、「月紛争」という。

参戦国

地球軍

バラゴメス帝国

概要

バラゴメス帝国は宇宙帝国主義時代において アースデリア帝国と覇権争いを行っていた。

その中で、中間位置にあり銀河列強にまだ植民されていないホマ星系(太陽系)は 戦略上重要な星域であった。

ここを押さえればアースデリアに対して大きくリードでき、ビスマーク帝国をも配下にできると考えた。

木星に到達するとアースデリアは土星を支配。

バラゴメスは一気に地球を抑えるために地球の衛生である月に降り立った。

地球人類は宇宙時代を迎えたばかりであり宇宙移民から40年たった段階であった。

未知の宇宙人との悲劇的衝突であったファーストコンタクトは 和平の交渉の手立てもなく武力対立へと流れていった。

経過

ファーストコンタクト

2100年に月の裏側を探査していた宇宙軍の宇宙船がバラゴメス軍(タイタン)に撃墜される。

即座に月面都市オルドリンに戒厳令が敷かれる。

フロンティア計画を進め、人類の宇宙進出を支える国連宇宙軍は太陽系支配を目論むバラゴメスと相容れず、直ちに反撃を開始。

少数だったバラゴメス軍は退却。

この問題により国連安保理は地球防衛理事会へと発展解消され、大気圏の封鎖UFO排撃法を制定する。

バラゴメス第一攻勢

ファーストコンタクトの翌年、2101年にバラゴメスは大群を引き連れ、再び月に上陸、月植民政府軍と交戦。

バラゴメスは新型機(ギガント)を投入、F-120スペースファイターで抵抗するが月の半分を失う。

戦闘に巻き込まれて家や職を失ったものは月難民と呼ばれた。

2104年までに月の4分の3がバラゴメス帝国の勢力下となり、オルドリン市目前に迫った。

国連宇宙軍はヘラクレス計画を急がせる。

宇宙軍の反撃

2105年にF-123ヘラクレスが実戦に参加し、この活躍で月の半分を取り戻すことに成功する。

バラゴメス第二攻勢

2107年にバラゴメス軍は再び大群を上陸させるが、第一攻勢ほどの戦果を得られず、

2110年にはムーンライト社が建造したF-7ルナファイターがオルドリン市を守った。

膠着状態

2112年には戦線が膠着状態となる。

大規模な全面戦争から局地的なゲリラ戦へと戦争形態が変化すると共に国連宇宙軍は戦闘部隊を縮小し、配備の見直しを進めた。

結果、月植民地政府に負担を押し付ける結果となった。

実際、戦闘行為は2120年代から急激に減少したものの断続的に攻撃が行われたため臨戦態勢は解かれず緊張が続いた。

2130年代にはオルドリン市に二つの世論が湧き出した。

一つは月植民政府の独立(独立派)一つは国連を解体した上で地球統一政府の樹立(統一派)である。

内戦期

月独立戦争を参照

国連宇宙軍の支援が手薄になる中で、月植民政府軍は戦費の負担を負わされており、継戦困難な状況に陥りつつあった。

独立派は貴重な宇宙資源であり地球系企業により独占されたルナニウム

オルドリン市の財政を支えるには十分であったため、これを国有化する計画であった。

月で一進一退を続けている間に2150年アースデリア帝国によってセカンドコンタクトが行われ、バラゴメスは地球とアースデリアが接近する事を恐れた。

アースデリアはバラゴメスと戦う月植民政府にも接近し、地球人類の内部分裂を試み、月独立派に加担するようになる。

これを期にバラゴメスは国連宇宙軍と和解を模索するようになり、通商条約により、水星と金星の施政権を認めた。

2159年にフランコ大統領は月共和国の建国を宣言。月独立戦争が起こる。

独立派はアースデリア帝国の後ろ盾を得て国連宇宙軍に宣戦した。こうしてバラゴメス・地球対アースデリア・月の構図が出来上がった。

まさにバラゴメスとアースデリアの代理戦争の様相を呈したが 両帝国も軍隊を派遣するには至らなかった。

終結

月紛争を経験した月の退役軍人たちによって2130年にイベリア志士同盟が結成された。

彼らは宇宙軍の大気圏の封鎖を月を見捨て地球を守ろうという弱腰政策であり地球と月を分断させる事は異星人に付け入る隙を与えると批判。

地球人類としての統一が必要と考えた(統一派)月紛争は2163年、第三次世界大戦へと拡大。

月共和国は同盟国陣営として参戦、攻撃衛星ロンギヌスの破壊などで重要な役割を担った。

国連宇宙軍を倒した同盟軍によって地球連合が結成される。

独立派と統一派は争う一面があったが、第三次世界大戦で協力した。

しかし、フランコが戦争終結を待たずに急死した事で独立派の影響力が低下し、

ザイル家を始めとする統一派が息を吹き返したため、戦後、月共和国は地球連合に参加し、独立は白紙となった。

一定の自治権を認められ、月自治政府となったが、

政権を奪った地球連合は月紛争を解決するためバラゴメス帝国と月・セレス交換条約を締結。地球は月を手放すことによって紛争を解決した。

しかし月が異星人の星となった事で地球人類にムーン・ショックを与えた。

月において政局を有利に進めたのは統一派であり、

少数派となった独立派の多くは火星に移住し、その後の紛争地帯は火星に移る。(火星独立戦争