月独立戦争
月独立戦争とは月植民政府が月共和国の建国を宣言し、2159年~2169年の10年に渡り国連宇宙軍との間で行われた戦争。
地球人類の内戦である。10年戦争とも呼ばれる。
参戦国
国連宇宙軍
- 火星自治政府
月共和国(フランコ政権)
- コロニー同盟
概要
2130年代から月紛争が膠着状態に陥ると地球内地の安保整備が優先されたため、国連宇宙軍の月駐屯地への増援が滞り始めた。
月植民政府はファーストコンタクト以来戦費の負担を負わされていた。
また貴重な宇宙資源であったルナニウムは地球系企業に抑えられていた。
月において日に日に宇宙軍への不信感が増していき、セカンドコンタクトにおいてそれは決定的となった。
「月の人はまさに生贄であって奴隷である」としてフランコ・ルナ大統領は月共和国の建国と国連からの脱退を一方的に宣言し、
月共和国はルナニウムの国有化を宣言する。
これに対して国連宇宙軍はバラゴメスと休戦し、宇宙艦隊を差し向けたため
アースデリア帝国と共謀して2159年にコロニーの宇宙軍施設を相次いで攻撃し開戦した。
5年後に始まる第三次世界大戦の前哨戦とも言われ、
月共和国は第三次世界大戦では同盟軍として参戦した。
影響
宇宙時代初めての地球人類同士の内戦である一方でアースデリア(月)とバラゴメス(地球)の代理戦争でもあった。
銀河列強は少ない犠牲の上で漁夫の利を得ようと企らんだ。しかし、外国軍隊の積極的干渉は行われなかった。
地球内地では月の独裁者としてフランコ政権を批判したが、
地球防衛理事会ではEUが月政府に同調する見解を示すなど国連の分裂を予期させる事件となり、5年後の第三次世界大戦へと繋がる事になる。