火星独立戦争
火星独立戦争とは地球連合と火星帝国(およびコロニー同盟)が戦った戦争。
アフリカ戦争と地続きの戦争であり、一連の戦争を総称して火星・アフリカ戦争とも言う。
参戦国
連合国(地球)
- 地球連合
- コロニー連合
帝国軍(火星)
- 火星帝国
- コロニー同盟
概要
この戦争はムーン・ショックの社会混乱とターン計画という地球連合の移民政策に起因する。
2171年の月・セレス交換条約によって月を追われた月難民の多くが火星へと移住、
またターン計画によって、コロニーの立ち退きも始まり、立ち退きに反発する人々が結集し、コロニー同盟が結ばれた。
コロニー同盟はターン計画の撤回を求めたが、地球連合は強権的なやり方でコロニー移住者の財産没収を行った。
地球連合の火星開拓はAU閥である火星開拓事業団が担っていたが、
当時、連合内で国閥同士の争いが過熱し、AUは政略により中央からの締め出しを食らう形となっていた。
こうした経緯から火星開発事業団は地球連合本部とは距離を取る独自路線を進めていた。
そこに新たな宇宙移民が加わる事で地球から遠く離れた火星で反地球連合組織が生まれる事になった。
特に月独立派は第三次世界大戦の勝利に大きく貢献したにもかかわらず、
月独立戦争を指揮した英雄フランコ・ルナが第三次世界大戦終結直前に急死し、
その影響力が弱まった事で、ザイル家を始めとする統一派が息を吹き返し、
月共和国は地球連合に合流するだけでなく
常任理事国の地位どころか国土である月自体を失う形となった。
ルナ家も多くの月移民者と同様に火星に移民するが、
月の歌姫と呼ばれたイサベル・ルナはフランコの実子で火星でも絶大な人気があった。
フランコの弟であり、イザベルの叔父にあたるホセ・ルナは月独立戦争以前に火星自治区で一足早く経済的成功を収め、
火星自治区の区長に当選するとルナ家再興を目論み、イサベル・ルナを女王とする帝政を布き、自ら摂政を行う野望を持つ。
ホセは元星軍大将であり、AUの大物政治家であるウェストモーランド将軍と接触を始めた。
将軍は2174年にアフリカ戦争を起こして地球連合に対して反乱を起こしたが、
旧AU勢力全体が将軍の反乱に賛同したわけでなく、地球連合との戦いも常に劣勢の立場であった。
火星開拓事業団はコロニー同盟と結んで武装化、将軍を火星に脱出させる計画を持ち上げる。
将軍を救出した火星開拓事業団はイサベル・ルナ女王とウェストモーランド大元帥という錦の御旗を得て、
2175年に火星帝国を名乗り独立を宣言、コロニー同盟も火星帝国に忠誠を誓い、地球連合に宣戦布告した。