アメリカ連合国

提供:卍WorldWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

アメリカ連合国とはアメリカ内戦(第二次南北戦争)中に自由アメリカ軍(南軍)によって作られた政治組織。アメリカ合衆国の後継政府。

アメリカ連合国は便宜的な国名で第三次世界大戦後に地球連合により国家承認されたが、

国家主義の廃止によって正式な国名や国旗国章の類はない。

概要

大西洋戦争で自由アメリカは積極的に南北同盟に協力したため

戦後、北米連合の構成国であったカナダとメキシコが

地球連合の北アメリカ再開発団(占領軍)による直接統治を受ける一方で

アメリカ連合国はアメリカ合衆国に代わるアメリカにおける唯一の中央政権として認められ、

アラスカやハワイなどの飛び地や海外領土属領を除き米本土では一定の政治権を維持した。

南北同盟とは戦後も政治経済や安全保障で強い結びつきを持ち、実質的な南北同盟の傀儡とも言われる。

分断されたアメリカ

第三次世界大戦後の北米大陸分割。青=EU、赤=AU、橙=IU、緑=ANZAC、紫=ロシア、黄=イギリス王室領アメリカ

西海岸とハワイ

占領軍によってアメリカ合衆国の正式な後継国家と認められたが、

例外的に西海岸3州のみが日本の直接統治となり、本土分断により国境を接する西部では様々な問題が起きた。

極東同盟軍はシャイアンマウンテン陥落後に合衆国と講和し、西海岸の駐留に合意していた。

カナダを統治するEUの東北エリア、メキシコ東部を統治するAUの東南エリアなど

州レベルでの北米大陸の占領軍の内政干渉は行われていたが、

自由アメリカ(連合軍)と共に戦った南北同盟とは違い、

第二次太平洋戦争極東同盟とは共同作戦が行われる事はなかったため

連合国にとって西海岸は極めて影響力の弱いエリアとなった。

島嶼連合は西海岸三州におけるアメリカ連合国の潜在的主権を認めてはいたが、

もともと西部ではアメリカ内戦の影響が少なく、旧合衆国勢力の影響が色濃く残っていたため、

西海岸3州(ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州)に接する

ネバダ州、アイダホ州、ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州における

極東同盟(および旧合衆国)の影響力の波及は西部開拓をもじって東部開拓とも呼ばれ、

連合国とは特殊な緊張関係にあり、「南北戦争が終わり東西戦争が始まる」とも言われた。(イエローゾーン)


一方で大陸中央に位置するネブラスカ州、サウスダコタ州、ノースダコタ州、

モンタナ州、ワイオミング州、カンザス州はどの占領軍の影響下にも置かれなかったことで、

「誇りあるアメリカ」と呼ばれたが、

奇しくもこのエリアはインディアンが独立宣言したラコタ共和国に属するエリアだった。

日本の施政下にあった3州ではインディアン優遇政策を推し進め

これらの地域への関心を示した。

国際世論の批判もあり、カナダやメキシコから占領軍が引き上げるタイミングで

西海岸3州もアメリカ連合国に返還されたが、ハワイ州は独立して日本の保護国となった。

アラスカとバンクーバー島

ロシアはアラスカ州を統治したが、EUによるカナダ全域占領に難色を示したため、

アラスカ州に接するブリティッシュコロンビア州と

ユーコン準州の2州を非武装地域として共同管理する事となった。

後にロシアは傀儡政権であるアラスカ共和国を建国しロシア連邦に編入したが、

非武装地帯の設置はアラスカ併合におけるEU介入のけん制であったとされる。

カナダのブリティッシュコロンビア州に属していたバンクーバー島

日本(島嶼連合)とイギリス亡命政権の間で結ばれたバンクーバー条約に基づいて

イギリス王室領としてカナダ本土とは独立した行政組織として自治権が与えられたが、

その背景にはロシアの北米大陸南下に日本の保護で対抗しようというイギリス王室の思惑があった。

国家主義の廃止と地球連合軍の常設部隊化

連合国は内戦中は南軍のレベルフラッグを掲げて戦ったものの

戦後、連合国は国旗国歌を制定せず、地球連合の加盟と共に国家主義の廃止を宣言した。


国家主義の廃止に至ってはEUとAUの北米統治における争い(大西洋三角問題)に端を発する。

カナダを直接統治したEUは統治下のモントリオールに北米再開発団を置いて

間接統治の形式で事実上アメリカ連合国をその指揮下に置いた。

一方で東メキシコを直接統治し連合軍の拠点であった南部州に影響力を持ったAUは

北米統治において限定的な影響力しか持たないながらも人員派遣は要請される状況であり、連合国のEU傀儡化に危機感を持っていた。

その一部はバージル・ウェストモーランド将軍を中心とした反乱軍に参加し、火星・アフリカ戦争に発展する。

反乱に加担せず、地球連合に残留した穏健派は自由民権運動を進め連合国政府の解散と国家主義の廃止を宣言した。


またアメリカ大陸の非武装化が求められたため

一般国民の銃規制が進み、軍事組織としての自由アメリカも解体させられることになった。

兵器類も破棄処分が進められたが、

アメリカには破棄が追い付かないほどの大量の軍事資産が残されたため

こうした軍事資産を地球連合下で管理する必要が生まれ、

自由アメリカはアメリカではなく地球全体を守る地球連合宇宙軍の常設軍として再編されることになった。

その後、連合国は地球連合で国閥を批判し、自由民権運動をけん引する事になる。