大西洋戦争
大西洋戦争とは2164年から2169年に起きた南北同盟軍と北米連合で戦われた戦争。
第三次世界大戦の大西洋戦域と同意味。
EUはイベリア半島のイベリア志士同盟が政権を握っていたので第二次米西戦争とも呼ばれる。
参戦国
連合国
同盟国
- 南北同盟
- EU
- AU
- イスラエル
- キューバ
概要
大西洋の嵐(第二次キューバ危機)
2164年第五次中東戦争で和平工作が水面下で進む中、
北米連合はアフリカ大陸西岸の友好国リベリアに
密かにミサイルなどの軍事物資を輸送していた。
北米連合は西のリベリアから侵攻し、東のイスラム連合と挟み撃ちにして
AU圏である北アフリカ全域を制圧し南北同盟を分断する共同作戦を企画していた。
EUがこの動きを察知し潜水艦によって輸送船を攻撃した。
これによって和平の動きは後退し
北米連合が独自に南北同盟に宣戦を布告した。東アジア連合も追って宣戦布告した。
一方のEUも仏領ギアナ経由でアメリカに対抗するキューバに
密かにミサイルを輸出し配備させたことで第二次キューバ危機が起こっており
開戦の原因の一つだった。
第五次中東戦争が空軍作戦だけだったのに対して
大西洋戦争は総力戦の様相を呈し、
大西洋全域、カリブ海、北アフリカ、ヨーロッパを戦域とした。
北アフリカ戦争
北米連合はヨーロッパ侵攻の拠点を独立グリーンランド、
アフリカ侵攻の拠点をリベリアとしており
統一アイルランドを先頭にイギリス包囲作戦を展開するEUに対して物量で圧倒する。
連合軍は北アフリカの大部分を占領する事に成功するが、
メギドの戦いに敗北し、サウジ戦に突入すると勢力が拮抗し膠着状態に陥る。
特にイスラム連合のインドネシア後退は連合国の基本戦略の見直しを余儀なくされた。
連合国は北サハラを絶対国防圏としてヨーロッパ全域を爆撃し、リビア=エジプト国境付近を最前線とした。
イギリス全土占領とネオ・モンロー主義
2166年、ヨーロッパ唯一の同盟国であったイギリス全土が占領される。
イギリス政府はカナダへ亡命し、イギリス王室もハトレー城に入った。(コートミッション)
時を前後して北米連合はキューバに進攻。
また、シベリア革命(ロシア内戦)に介入し、東シベリアをアラスカ州に編入した。
アメリカ本土周辺を固め、宇宙軍司令官やイギリス王朝などの亡命を新大陸に受け入れる
グリーンランドの独立から続く 北米連合の一連の動きはネオ・モンロー主義と呼ばれた。
北米連合のネオ・モンロー主義政策はパナマ運河を始めとする要所を抑え、
さらに南のヨーロッパの影響の強い中立地帯である南米へと視線を向けさせた。
一方で旧大陸である東アジア戦争には不介入を表明。
大西洋戦争開戦後の太平洋相互援助条約改正の際に
第三次世界大戦における連合国の地域別戦略指揮区分が規定され、
東太平洋~環大西洋全域の大西洋戦域を北米連合、
インド洋~西太平洋の東アジア戦域を大中華連合の責任範囲とし、
アフリカ・中東戦域は両国で指揮権を分担する取り決めがなされていた。
しかし(東アジア連合)大中華連合に義勇兵ホワイト・タイガースを派遣し
ベーリングルートを通じて密かに軍事物資を送り東アジア戦争やインド洋作戦を支援。
イスラム連合に代わってソマリアに上陸した大中華連合軍と連動作戦を展開するが、
オーストラリア(極東同盟)の妨害に合い難航する。
アメリカ内戦の勃発とバミューダ上陸
大中華連合の敗戦が濃厚になると南北同盟と極東同盟の挟み撃ちになり、
アメリカ本土でも戦火に見舞われるという危機を前にアメリカ各地で反戦運動が頂点に達する。
特に攻撃衛星ロンギヌスのシドニー照射と
これを起点とする第二次太平洋戦争は
アメリカ国民の合衆国政府に対する見方を変えるきっかけとなった。
南部州を中心に市民独自の民兵としての武装を進めたが
政府はこれを反乱軍と認定し銃規制を強行したため
「自由アメリカ軍」が決起しアメリカ内戦が始まる。
南北同盟は自由アメリカに接近し、アメリカを内部から瓦解させる工作を進め
バミューダ制圧に成功し、これを足掛かりに東海岸上陸を果たす。
同時期にアメリカの西海岸には極東同盟軍が上陸を果たし、戦いはアメリカ本土戦に移る。
結果
アメリカの敗因はイスラム連合の失敗がある。
アメリカは第3次世界大戦を宗教戦争にすることによって
イスラムの力を利用しようとしていたが、イスラムはキリストとの和解を選択した。
次に連合国の連携の失敗である。
北アメリカの大西洋戦争の開戦、大中華連合の東アジア戦争によって連合国の連携が乱れた。
シベリア革命の成功は連携を強固にさせるはずだったが
北方領土を占領した日本に対する態度ですれ違いが起こった。
アメリカ崩壊を決定づけた戦争であり
ヨーロッパとの戦争は第二次世界大戦のナチスドイツ以来のものだった。
この戦争により米中体制は崩壊し、地球連合の新体制となる。
荒れた国土は再開発が進む事になる。